【おひるね】
 

今日は平和な日曜日。

天気もいいし、幸せ日和。

暖かな日差しが差し込むソファーでお互いを抱きしめあうように眠る、幸せそうな少年二人。

「・・・ん」

少し身じろいで瞳を開けた少年の名前は、一乗寺賢。

「・・・」

賢が愛しそうに視線を向けた先に眠る少年は、高石タケル。

陽が当たり、一層金色に輝くタケルの髪を優しく撫でる。

ゆっくりと瞼が開き、虚ろな青い瞳が賢を映した。

「・・・起きたかい?」

「ぅ・・・ん」

まだ寝ぼけたままのタケルは、賢に擦り寄りネコのように躰を丸める。

「クスクス・・・タケル、それは"起きた"とは言わないよ」

そう言いながらも、賢はタケルの背中に腕を回して抱きしめる。

「も、ちょっと・・・だけ」

タケルはすっかり賢に躰を預けて、また穏やかな眠りに落ちていった。

「・・・本当に、しょうがないな・・・」

賢は優しい笑顔を浮かべ、タケルにキスを降らせていく。

眠る前のいつもの挨拶。

柔らかな金色の髪に・・・。

今は見えない青い瞳に・・・。

桜色に染まった頬に・・・。

そして・・・。

「ぅん・・・賢・・・好き・・・」

夢の中の世界でまでも、自分の名を呼ぶ口唇に・・・。

「・・・僕もだよ」

眠っているタケルが、小さく笑ったように見えた。
 

愛しいタケル。

君は僕が守ってあげる。

だから、今はゆっくりおやすみ・・・。
 


<END>


新婚サン、いらっしゃ〜〜い!!!
ってことで、賢タケ、激アマアマでございます〜〜〜〜。
別にヤマタケでも大タケでもOKなんですが、あえて賢タケです!!
あ、あくまで賢ちゃんです。
カイザー様じゃなくて、一乗寺賢ちゃんです。
これ、重要なポイントですよ!
賢ちゃんの紋章が"優しさ"だと聞いて、色々悶えた末の結果がこれです!
タケルはかなり甘えんぼですが、それを賢ちゃんはさらに極甘に甘やかしてます。
そんな関係だと思いますね・・・この二人は。

(C) 20000816 志月深結

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