「なに・・・これ?」

「タケルの服だよ。可愛いだろう?」

「ボクが着るの?」

「当然じゃないか。きっとタケルによく似合う」

「賢・・・趣味悪いよ」
 

Q:ずばり、タケルはどんな格好をするんでしょう?
 

・・・レッツ、シンキングタ〜イム♪・・・
 

A:アンミラばりのヒラヒラフリルのメイドさんです。
 

【MADE IN DREAM】
 

「・・・ほぉら、ピッタリだ」

賢は椅子に座ったまま、タケルの姿を見つめる。

「ねぇ、ボクにこんな格好させてどうするのさ?」

タケルは短いスカートの裾を指でつまんで、鏡に映った自分の姿をマジマジと見る。

「目の保養」

「・・・そんなのヒカリちゃんとかにさせればいいじゃない」

「タケルじゃなきゃ意味がないんだよ」

「はいはい・・・じゃあ、何かご用ですか?ご主人サマ?」

タケルはあきれ半分に返事をし、無邪気な笑顔を浮かべた。

「そうだな。少しお腹がすいた」

「ボク、料理なんて出来ないも〜ん」

タケルは"知ってるくせに"と笑いながら、賢の首に腕を回す。

「フフ。じゃあ、タケルを食べさせてもらおうかな」

賢の腕がタケルの細い腰を引き寄せる。

「クスクス。ごちそうだね」

タケルは賢の膝の上に跨るように座り、額をくっつける。

「なかなか倒錯的だな」

口唇が触れるギリギリの距離で吐息を感じる。

「とうさ・・・?ねえ、ボクにも分かる言葉使ってよ」

「・・・こういうことさ」

タケルの口唇をキスでふさいで、賢はタケルのスカートの中に手を差し入れる。

「いつもと・・・同じじゃない」

賢の口唇はタケルの大きく開いた胸元へゆっくりとおりていく。

「じゃあ、服着たままっていうのは?面白そうだろ?」

「・・・どうせ、最初からそのつもりだったんでしょ」

「タケルだって・・・嫌じゃないから着たんだろ」

賢は真っ白なフリルのカチューシャに指を伸ばし、タケルの柔らかな髪にキスをする。

「だって・・・こーゆーの好きなんでしょ・・・」

「それは心外だな。でも、タケルだからしたくなるんだ。つまり、タケルのせいってことだろ」

笑いながら、キスをゆっくりおとしていく。

「ひどぉ・・・っん」

髪の毛から額へ、瞳から頬へ、そして口唇へ。

そのキスは、舌を絡めて深いものへと変わっていく。
 
 

「・・・ね・・・ちゃんとしてよぉ・・・さわって・・・」

全て服越しに触られているタケルは、あと少しの刺激を欲しがる。

「だめだよ。服は脱がないって約束だろう?」

「・・・っ・・・じゃ、強く・・・もっと・・・」

賢は服越しに小さな胸の飾りに歯を立てる。

「いっ、ん・・・」

「こんなにして・・・気持ちいいの?」

布の上からでも分かる、タケルの昂ぶった熱を、賢は執拗に攻めたてる。

「ぅ・・・ん・・・い、いよ・・・もっとぉ・・・」

タケルの腕が賢の頭を抱きしめる。

「これじゃあ、どっちが主人なんだか分からないな」

賢は小さく笑いながら、指先でタケルの太ももを撫で上げる。

「そんなの・・・どうでもいいの・・・」

タケルは小さく躰を震わせて、潤んだ瞳で賢を見つめる。

「だから・・・して」

賢は何も言わず満足げな笑みを浮かべ、タケルの口唇をふさいだ。
 
 

「ん・・・っあ、あ・・・」

タケルの甘い声がもれるたび、椅子が軋む音を立てる。

「ん・・・け、んの・・・あつ・・・い」

「・・・タケルだって・・・」

タケルの中で主張する賢が、また少し質量を感じさせる。

「やぁ・・・おっき・・・むり・・・」

「でも・・・いいんだろ?」

まるで海のように青く濡れた瞳で賢を見つめたタケルはゆっくりとうなづく。

そして、賢の耳元に口唇を近づけ囁く。

「賢だから・・・気持ちいいの・・・」

「っつ!」

「ひぁ、や・・・あぁっ!」

躰の奥で弾ける賢の熱さを感じながら、タケルも自分の熱を解放した。
 
 

「・・・はぁ〜。こんなに疲れるHしたの久しぶり・・・」

ベッドに横になったタケルは、自分の隣に座っている賢に向かってため息をつく。

「そのわりには、いつもより感じてたようだけど?」

「ボクじゃなくて、賢が・・・でしょう?」

タケルは笑いながら、その細い腕を宙に伸ばす。

「・・・そうかもしれないな」

賢はその腕を取り指先に口唇で触れるキスをする。

「ねえ。今度は・・・」

キスを受けながら、タケルはいたずらっ子のような笑顔を浮かべ、賢の腕を引っ張った。

「タケル!?」

タケルの不意打ちに遭い、賢はタケルに組み敷かれる態勢になる。

「賢がメイドになってみる?」

ニッコリと笑いながら、自分が付けていたカチューシャを賢につける。

「・・・うわ、似合わないね」

賢の上に馬乗りになったまま、タケルは真顔で賢を見つめた。

「そんな分かりきったことを言わないでくれ(苦笑)」

「しょうがないなぁ〜。またボクがメイドさん?」

「主人に跨ってるメイドなんて聞いたことないな」

そう言いながら、賢は態勢を逆転させ、タケルを押し倒す。

「だけど、これは君のだよ」

賢はカチューシャをはずし、再びタケルに付ける。

「ほら、よく似合ってる」

「今度は・・・ちゃんと脱がせてよ、ご主人サマ」

「・・・僕に脱がせて欲しいの?」

チュッと触れるだけのキスをして、賢は意地悪く笑う。

「・・・その方が好きなくせに」

二人の小さな笑いは、お互いのキスで消えていった。
 

<END>


コスプレマニアの深結のやりそうなことです(笑)
とりあえず、第1弾は定番メイドさん♪(←続くのか!?)
タイトルも、完全にギャグ用ですが、改めて考えるものでもないですし・・・。
・・・分かりますよね?
メイドとMADEかけてるんです(苦笑)
最初はギャグで書いてたのに、いつのまにかやってました(爆)

コスプレは賢タケの専売特許かと思いきや、大タケでもいける!とか思いましたね。
映画の"ウサギちゃん"ってのもあるしね♪
大輔も意外とマニアックそうですからねぇ・・・(萌)
さぁ、次のコスプレネタは何かな?

(C) 20000908 志月深結

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