「大佐。エドワード君から手紙が届いてますよ」
 受け取った手紙は何の変哲も無い白い封筒。
 訝しみながらも、ロイがペーパーナイフで封を開ければ、やっぱり何の変哲も無い白い便箋が1枚。
 そして、たった一言。
 

『ざまーみろ!』
 

 殴り書きのように書かれた言葉。 
 そして、封筒の中にまだ何か残っているのに気付く。
 嫌な予感に苛まれながらも、ロイはそれを取り出した。
 


 

「…………」
「…大佐、どうされました?」
 それを見つめたままピクリとも動かなくなったロイに、ホークアイが言葉をかける。
「エドの奴、何送ってきたんで?」
 ハボックがひょいと首を伸ばし、ロイの横からそれを盗み見る。
 つられるように、ホークアイも反対側からそれに視線を移した。
「お…」
「あら…」
 それは一枚の写真だった。
 二人の仲睦まじい少年の写真。
 一人はここでは知らない者はいない鋼の錬金術師、エドワード=エルリック。
 そしてもう一人。
 エドワードよりも少し小柄で色素の薄い柔らかそうな金髪と穏やかな大きな瞳。
 その少年はエドワードの腕に抱かれ幸せそうな微笑みを浮かべていた。
 誰もその少年を見た事はなかったが、その少年が誰かはすぐに分かった。
 エドワードが溺愛して止まない少年。
 そして、ロイが惹かれて止まない少年。
 そして、手紙に書かれた一言で、どうやら勝負はあったようだ。
 ロイと写真とに交互に視線を送った後、ホークアイは小さく頷きハボックに言った。
「今日はいつも以上に無能のようだから、その分しっかり仕事して下さいね」
 踵を返し、自分のデスクに戻る彼女の口元には小さく笑みが浮かぶ。

 おめでとう、あの兄弟はついに夢を叶えたのだ、と。
 
 


とゆーコトで、頂いちゃいました。
大好きな鉄プラスさまよりエドアル絵〜v
えぇ、コナンサイト様なのに、1412hit(KID)なのに、鋼のCP違うのに、エドアルをリクした大馬鹿者は深結です。
快く承諾して下さったプラスしゃんに多謝vvv
テーマは「僕達、元に戻りました」or「僕達、結婚しましたv」だそうです。
むしろ後者のイメージでSS書かせてもらいましたっ!!!!

20040215

モドル