【sex object】
sex object 【名】性交渉の相手; 性的魅力だけの人
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…I'm your sex object?
「やめ…っ」
後ろ手に縛られて、躰を投げ出される。
「やめないよ」
意地悪い微笑みを浮かべた賢に服を引き千切られる。
「…残念だけど、今は"賢"じゃないからね…」
言葉が上手く見つからない…。
「…カイ…ザー…?」
もう一人の彼の名前…。
「…フフ…岳…僕を満足させてくれるかい」
冷たい瞳の奥に小さく光る欲望。
「ふぁ…あ、やだぁ…」
素肌に触れてくるのは、いつもと違う革手袋の感触。
「やだ?そんな風には見えないけど?」
賢は口もとの端を上げて笑みを浮かべる。
「っ…」
慣らされた躰の反応は敏感で…。
「君を抱くのに理由なんていらないだろう」
何を言っても…ムダなんだ…。
「あっ、あ、だめぇ…」
賢の指がまるで何か違う生き物みたいに動く。
「すごいね、岳…いつもより感じてるんじゃない?」
ザラついた革の感触で、肌が擦れる。
「自分の…見てみる?」
躰を起こされ、子供みたいに抱きかかえられる。
「ぃや…やぁ…」
溜まっていた涙が瞳から零れていく。
「岳の中も…きっと熱いんだろうね」
不意に躰の奥にザラついた感触を感じる。
「ひぁ!いたっ、いやだ、やめてぇ」
そのまま、慣らされてもいない場所に深く侵入される。
「痛い?まだ一本しか入れてないよ?いつもは"もっと"ってねだるくせに」
躰の中を掻き回される。
「いたぃ!やだぁ、ぬいてぇ…おねが…っい」
それが中で動くたびに信じられない痛みが走る。
震えが止まらない。
だけど、賢には…届かない。
「岳…夜はまだ始まったばかりだよ」
…You're my sex object?
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