★小悪魔警報発動中★
 
 
 
 
 

「どうしてボクを守ってくれるの?パートナーだから?友達だから?」
 
 エンジェモンの翼に包まれた岳が小さく呟く。
 
「理由なんて…私は岳を守るためにいるのだから…」
 
 それが理由。
 
 パタモンが岳の傍にいる理由。
 
 エンジェモンに進化できる理由。
 
「そんなのおかしいよ。だったら、エンジェモンはボクの言いなりになっちゃうの?違うでしょう?」
 
 けれど、岳は認めない。
 
 頭で理解できても、心が理解しないものは分からない。
 
「ねえ…ボクのこと…好き?」
 
 岳はエンジェモンの躰を抱きしめ返す。
 
「…岳?」
 
「好き?嫌い?ちゃんと教えて」
 
 岳の大きな瞳がエンジェモンを真っ直ぐに見据える。
 
「好きだ」
 
「よかった。ボクも好き」
 
 岳はニッコリと笑いながらエンジェモンにキスをする。
 
「岳!?」
 
 慌てて岳の躰を引き剥がす。
 
「…やっぱり…好きじゃないんだ…」
 
「違う。だが、今のは…」
 
「…いや?ボクとするの…イヤ?」
 
 不安げな眼差しで訴えてくる岳。
 
「…」
 
 エンジェモンの言葉を捜すような態度を、岳は二度目のキスで邪魔する。
 
「ボクもエンジェモンに…何かしてあげたいの」
 
「…岳」
 
「だから…」
 
 岳は艶を含んだ微笑みで、エンジェモンを見つめる。
 
「もっと、しよ?」
 
 
 
 
 

 
 

「ん…」
 
 キスの合間に洩れる小さな吐息。
 
 離れて触れる口唇、触れて離れる舌。
 
 掠れた声と共に、お互いを欲しがる濡れた音。
 
「…エンジェモン…て…キス、上手…」
 
 少し呼吸を乱した岳。
 
「岳…誰と比べてるの?」
 
「クス…ボクは素直な感想言っただけ…」
 
 そう言って微笑んだタ岳からのフレンチキス。
 
「エンジェモン…ボクがどんな風になっても…君だけはずっと傍にいてね」
 
 エンジェモンの躰を抱きしめ、顔を埋めたまま呟く岳。
 
「ずっと岳の傍にいるよ…それが私の運命だ」
 
 それは、不安めいた約束。
 
 だけど、確かな約束。
 
 ずっと、いつまでも、2人は一緒に…。
 
 いつも、いつでも…お互いを支えて生きていく。
 
 

 
 


4000HITのぺのサマからのリクエスト。
今回は、深結にとって、厳しいテーマでした(苦笑)
「エンタケでエロいのを」ってことですが…エロくなくてすんませーーん(泣)
がんばってみたんですが…もうエンジェモン様のイメージが固まりすぎてて壊せなかったの一言です。
【らいおんハート】の後書きにも書いてあるようにエンジェモン様は紳士なのです!!!!!!!(力説)
なので、逆に岳を壊しました(笑)
だって、エンジェモン様は壊せないもん!!!!
誘い…襲い受けです!!!
丈先輩あたり向けに考えてたんですが、まさか対エンジェモン様で書くとは…(苦笑)
一つの話でありながら、ページをまとめなかったのは、深結の薄っぺらい理性が邪魔しました。
1Pずつでもちゃんとした話として成り立ってます、多分。
…やっぱり、エンジェモン様は健全が一番…(泣)
 
これ、最後が続く感じで終わってるのにはワケがあります。
子供から大人へと変わる、微妙な気持ち。
書ければ今度書きたいテーマですね。
ずばりテーマは"とまどい"でタイトルは"いつも、いつでも…"って感じ(笑)
 
ぺのサマ、こんなものでよければお受け取り下さいませ。
 
(C) 20001011 志月深結

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