【オフロでアワワ】
「エヘヘへ♪」
結局、無理やりお兄ちゃんをオフロに引きずりこんだ。
「…」
でも、お兄ちゃんは、ムスッとしてる。
「…ボクと、オフロ、そんなにいやだった?」
様子を伺いながら、上目遣いでお兄ちゃんを見つめる。
「…いやじゃない…けど…」
あれ…お兄ちゃん…視線が、定まってないよ?
「けど?」
「…なんでもないよ。ほら、背中流してやる」
お兄ちゃんは、深いため息をついた後、ニッコリ笑ってそう言ってくれた。
「うん!」
なんだかわかんないけど、怒られなくて良かった。
ボディソープをたっぷりつけたスポンジで背中を洗ってくれる。
アワアワになっていく感覚がくすぐったい。
「ボクね、お兄ちゃんと一緒にオフロに入るの大好きだったんだ」
小さい時の思い出。
お兄ちゃんと一緒にオフロに入って100まで数えた。
熱いのが我慢できなくって、ズルしたら怒られちゃったっけ。
「あの時は大変だったけど、今ならもうお兄ちゃんの背中も流せるよ♪」
「そうだな。じゃあ後で俺のもやってくれよ」
「うん。ボクね、ずっとお兄ちゃんの背中、流してあげたかったんだ」
急に、お兄ちゃんの動きが止まった。
「…?お兄ちゃ」
振り向こうと思ったら、背中から抱きしめられた。
「なに?」
「…あんまり、俺を煽るなよ」
あおる?
「わかんないよ…お兄ちゃん?」
「…岳が好きってことだよ」
「?ボクもお兄ちゃんのこと好きだよ」
「知ってるよ」
お兄ちゃんは、笑いながらボクにキスしてくれる。
お兄ちゃんとするキスは好き。
「でも、少しだけ"好き"より先に進もう」
「え?」
もう一度、キスされる。
でも、なんだかいつもと違う。
「ん…んぅ…」
口の中に暖かくて柔らかい感触。
…お兄ちゃんの舌…ボクのと絡まってる。
恥ずかしくなって、躰を離そうと思っても、お兄ちゃんに抱きしめられたままだし、躰中についた泡で滑って上手くいかない。
「んぅ、あ」
キスって…口唇と口唇を合わせるだけじゃないんだ…。
なんだかとってもフワフワになって気持ちがイイ…。
「…ふ、ぅあ…っ!?」
あ…なに…どうしたの…ボクの躰…。
どうして、躰、熱い…。
「岳…」
どうしよう…ボク、変だよぉ…。
「っ…やぁ…見ない、でっ…」
やっと、解放された躰を丸めるように隠す。
こんなの、お兄ちゃんに…見られたくないよぉ…。
「岳?」
お兄ちゃんはボクの肩をつかんで、視線を合わせた。
ボクの躰…見られてるの。
どうして…なんで、こんなトコ…。
見たこともない変化…熱くなって、ちょっとだけ大きくなって…なんで…?
…こんなボク…お兄ちゃんは、きっといやだ…。
「うぁ…ボク…ごめ、なさい…」
いやだ…ボク…変だよ…なんで?
お兄ちゃんに見られて、恥ずかしくて、涙が出た。
「ごめ…おにちゃ…ごめんなさい」
もう、わかんなくて、泣きながら謝ることしかできなくて…。
「…感じてくれたんだな」
嫌われるとばっかり思っていたのに、お兄ちゃんは、笑顔でボクを抱きしめてくれた。
「…な…に?」
「泣かなくていいよ…これは、当たり前のことなんだから」
当たり前…でも、今までこんなの…。
「大丈夫。全然おかしなことじゃないし、男だったら当然なんだよ」
「ボクのこと…嫌いに…ならない?」
「そんなことあるわけないだろ!」
ギュッて抱きしめられて、安心したら、また躰が熱くなった。
「…お兄ちゃん…ボク…どうなるのぉ?」
なんだか、自分の躰じゃないみたいで、怖くてお兄ちゃんにしがみつく。
「俺が、救けてやるよ」
「…うん」
「やぁ…あ、ぅ」
何をされるのか、全然分からなくて、ただ、必死にお兄ちゃんに抱きついていた。
「岳…」
また、さっきみたいなキスされて、躰中がムズムズする。
「ぅん…ふ…ぁん」
聞いたこともない声。
どんなに我慢しても、勝手に出ちゃう。
「お…兄ちゃ…ん」
ボクに触れるお兄ちゃんの指がくすぐったい。
「足…開いて」
「…ん」
お兄ちゃんが言う通り、ゆっくり足を開く。
「っ!?」
今まで、ボクの髪や顔を触っていた、お兄ちゃんの手が不意に下に降りていく。
「いぁ、やだっ、おにぃちゃん!?」
ボクの、お兄ちゃんに…触られてる。
「いいから、お前の思うように感じてみろよ」
「え…わかんな…い…ひぁっ!」
急に強く握られて、躰が跳ねる。
「どうしてほしい?」
そのまま、指先でいじられたり、擦られたり…。
どんどん…熱くなって…。
「ぃや…ぁ、わか…ないよぉ…おに、ちゃん」
頭…真っ白…。
も、何も考えられないよぉ…。
「…岳…"いかせて"って言ってみな」
耳元で囁かれる声。
お兄ちゃんの、こんな声…聞いたことないよ…。
鼓膜の奥に響く、濡れた、声…。
「お兄ちゃ…ん…い…かせ…てぇ」
ボクも、涙が止まらないまま…。
言葉の意味も分からないまま、お兄ちゃんの言う通りにする。
「フフ…いいぜ。いかせてやるよ」
お兄ちゃんの指がボクの躰に絡みつく。
今まで、触ったことなんてないのに…いきなり、こんなの…。
「ひぁ、あ、ぅん、っあ、あぁ、だっ…あ、ああぁっ!!!」
……………なに。
なにか…ボク…。
「はぁ…ぁ…は…なに、これ」
ボクの……これ……なに?
まだ、心臓が…ドキドキしてる…。
「ごめっ…おにぃ、ちゃ…ボク…」
涙なのか、なんなのかわかんないぐらい、顔もぐちゃぐちゃかもしれない…。
「いいんだよ…気持ち良かっただろ?」
お兄ちゃんは、自分の指を舐めながら笑う。
え、あ…それ…ボクの…なんで…。
信じられない…よ…お兄ちゃん…そんなの…。
ボクはもう恥ずかしくなって俯くしかなくて…。
「…あ」
お兄ちゃんのも…ボクのと…同じ?
ボクより、全然大きいんだけど…同じ…なのかな。
「お兄…ちゃんも…?」
「…俺はいいよ…」
少し切なそうな顔で、お兄ちゃんは笑った。
「いや…ボクだけなんてやだ…お兄ちゃんのもしてあげたい…」
ボクは、震える指でお兄ちゃんのそれに触る。
お兄ちゃんだって、してくれたんだもん…ボクだって…。
「岳…しても…いいか?」
お兄ちゃんの…真剣な顔…。
「するって…」
でも…何を…するの?
答えが分からないまま、口唇が重なる。
そのまま、お兄ちゃんの口唇が、首筋や胸元に降りていく。
「おに…ちゃん?」
「ごめんな…岳」
なんで…謝るの…?
「おにぃ…あ、ひ、くっ、んぅ!!いた、いやぁ、なに!?」
もう…信じられないことばかりで…混乱してる。
お兄ちゃんの…お兄ちゃんの指…ボクの中に入ってくる…。
「やだ、いたい…やめてぇ…」
「岳…好きだ」
言いながら、お兄ちゃんはボクの額や瞳や頬にキスを落していく。
だけど、お兄ちゃんの長い指は、どんどんボクの中に入ってくる。
「ひっ、あぅ…っい、あ」
…言葉が…出てこないんだ。
「好きだよ…大好きだ…」
ずるいよ…こんな時に…そんなこと言うなんて。
「に…ちゃ…」
ボクは、お兄ちゃんを強く抱きしめることで返事を返した。
「岳。俺を…受け入れてくれ…」
指を抜かれて、躰の緊張が解けたみたいに力が抜ける。
その瞬間に…躰の中を燃えるような熱さと激痛が走った。
「!!!!!いやあぁっ!いた、いたいっ、だめ、やだ、だめぇ!やめてぇっ!!」
…激痛の方が…いいかもしれない…。
こんなの……………。
「岳…岳…」
お兄ちゃんの声が聞こえる。
苦しそうな声…でも、どこか、優しくて…。
何度もボクの頭を撫でてくれた。
「あひ、あ…は、ふ…ぅく、んぁ」
視界が、真っ黒になったみたいに狭まる。
口を開けて呼吸をするので、精一杯…。
「くっ…きつ…」
「ひぁ…あ、あぁ…んっく、うぁ」
お兄ちゃんが動くたびに…激痛に襲われる。
でも…だけど…なにか…違う?
「お…に、ちゃん…」
ボクの中に…全部…入ってるの?
痛いけど…お兄ちゃんの、優しさ…分かるよ。
「…ボクが…分かる…?」
ボクは、お兄ちゃんが…ちゃんと、分かる…。
「分かるよ…お前の中…熱くて、溶けそうだ」
溶けて、一つになれれば、いいのに…。
「ボク…お兄ちゃんと…つながってるんだ…」
「…あぁ…一つだよ…」
一つ…。
「愛してる…」
お兄ちゃんの…とっても熱い…。
「…ボ…クも…」
ボクも…熱いのかな…。
…腰が…痛い。
「岳、大丈夫か?」
お兄ちゃんに抱っこされたままバスタブに浸かる。
「…動けないよぉ」
「ごめんな…」
お兄ちゃんはボクの髪にキスをしてくれる。
「ううん…ボクね、嬉しかった。お兄ちゃんが、もっと好きになったよ」
「言ったろ。"好き"より先に進もうって…今夜は、寝かせないからな」
「え、まだ…するの?」
「覚悟しろって言っただろ」
え…あれって、そーゆー意味だったの!?
「これから、岳は"通い妻"もしてくれるんだろ?楽しみだなぁー」
お兄ちゃんは、放心状態のボクをギュッて抱きしめて、意味深な顔で笑った…。
TV「お台場メモリアル」最高っす!!!!
あんなにヤマタケな話、久しぶりーー(//▽//)
しかも02でーーリアルだーーー(爆)
ヤマト、プロポーズしてましたよ!
しかも、織姫と彦星って…岳の織姫…(萌)
フランス人のクォーターのくせに、やけに日本じみてる兄弟…(苦笑)
そして、ヤマトの「覚悟しろ」発言!!
あぁぁーーお兄ちゃん、夜の顔ーーー(壊)
でも、やっぱり、スタッフにヤマタケがいるのね。
遠慮しなくていいわ、これからもどんどんやってちょうだい!!